AMD社が販売するCPUの「Ryzenシリーズ」についてGoogleで調べると、「Ryzen やめとけ」というサジェストが表示される場合があり、気になってしまいますよね。
ただ、実際Ryzenを使った方がその性能を批判しているケースは少なく、どちかというと快適に使えていて満足している方のほうが多い印象です。
この記事では、Ryzenがやめとけと言われる理由やRyzen利用者の実際の口コミをご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
「Ryzen やめとけ」と言われる理由はなぜ?
「Ryzen やめとけ」と言われているのは、おもにGoogle検索のサジェストワードなどで「Ryzen やめとけ」という表示が多く、ネット上などでも定期的に同じような口コミが流れてしまうためです。
まとめると、「Ryzen やめとけ」と言われる理由には、以下の3つがあります。
- 昔の評判が残ってしまっている
- Intelの知名度に劣っている
- 相性問題で動かないソフトがあると誤解されている
ここからは、それぞれの理由について詳しく解説していきます。
昔の評判が残ってしまっている
Ryzenは発売当時、動画編集やゲームで利用した際の性能がIntelよりも低かったため、そのイメージを今でも持っている方が一定数います。
しかし、Ryzenの性能は改良されているので、今ではIntelの性能とそこまで差はありません。
モデルによってはコア数やスレッド数も十分で、ゲームで利用する分には差が全く気にならないと感じているユーザーも多くいます。
Intelの知名度に劣っている
最近では、Ryzenを搭載したPCを多く見かけるようになりましたが、知名度ではまだまだIntelに劣ります。
よく聞いたことがないRyzenを選ぶことに、抵抗を感じている方が多いのは事実です。
しかし、Ryzenも確実にシェアを伸ばしてきているので、知名度の差でRyzenが敬遠されなくなるのは時間の問題といえます。
相性問題で動かないソフトがあると誤解されている
Ryzenが発売される前は、CPU市場のほとんどをIntelが占めていたため、ソフトもIntelに最適化している傾向がありました。
そのため、Ryzenの発売当初は相性問題に悩まされ、ソフトが動かずに後悔した方が一定数存在します。
しかし、これは昔の話で、今ではほとんどのソフトがRyzenにも対応しているため、相性問題で動かないソフトはほぼありません。
Ryzenユーザーの本当の口コミや評判は?
ここからは、実際にRyzenユーザーの本当の口コミや評判を紹介していきます。
今回、SNSで調査したところ、以下のような口コミ・評判が多い傾向にありました。
- Intelよりもコスパがよい
- マルチコア性能が優秀
- 値上がりで高くなったパーツもある
以下でそれぞれの口コミ・評判について解説していくので、CPU選びの参考にしてみてください。
Intelよりもコスパがよい
Ryzenといえば、Intelと同等の性能を持ちながらも価格が比較的安いことで有名です。
実際にRyzenユーザーの口コミを見ても、コスパのよさに満足している声が多く見られました。
Ryzen の自作PCは3台あるんだよな。
— パワリフ好き(筋トレ嫌い)RX-78 (@mcLKvaVydIHSkaI) April 15, 2024
Ryzen5 2400G Ryzen5 5500 Ryzen7 5700x
1つくらいはIntel Socket1700 14世代 DDR5で組みたいって考えたけど、Ryzenの方がコスパ抜群でIntelと性能差はそこまで無いと思ってるから悩ましいです。
グラボは低画質 中画質でシティスカ2が動けば良いよ(笑)
パソコンを本格的に使い始めた時分、Pentiumが出始めたころにAMDを選んで面白くない思いをしたので、AMDには否定的な印象もあって、以降ずっとIntelで来たのですが(Core 2 Duoは酷かった)、用途的にスレッドが多い方が有利なので、費用対効果を考えてもRyzenは魅力的なんですよね。
— 小村大樹 (@komutai) May 5, 2019
上記のように、実際にIntelとRyzenを両方使ってみて、それでもRyzenのほうがコスパがよいと感じている方がいました。
知名度にとらわれず、コスパで選ぶならRyzenがおすすめです。
マルチコア性能が優秀
Ryzenの性能面に関する意見で多いのが、マルチコア性能の優秀さについてです。
実際にRyzenユーザーの口コミを調査したところ、同世代のIntelCPUと比較した際は、Ryzenのほうがマルチコア性能が高いと感じている方が多くいました。
Ryzenはマルチコアが強いけど、単コアが弱いのがネックなのよねぇ…。
— ま.し/も.ゆ@ (@Arsenalily_moyu) April 7, 2022
やっぱり同世代のIntel Core PとAMD RyzenではRyzenのが一回り以上優秀に感じるな。Intelが勝てているのは単コア性能だけな気がする。手元にCore i7-1270PとRyzen 7 6800Uをそれぞれ搭載した端末があるけど、Ryzenはスレッド数同じでもマルチコア性能は上だしiGPUも優秀だし省エネですわ
— Akiva Miura (Atid Ltd. 代表) (@akivajp) March 22, 2023
ただ、上記口コミにもあるように、シングルコア性能はIntelのほうが優れているという意見も多かったので、用途に応じたCPUを選ぶ必要があります。
値上がりで高くなったパーツもある
コスパの高さで知られているRyzenですが、一部値上がりによって決して安いとはいえなくなったモデルも存在します。
Ryzen 買うなら、7800X3D が費用対効果的に納得できるが、値上げがひどい
— みやび (@miyabi417_R2) August 11, 2024
とくに、ゲームプレイで高い性能を発揮する「7800X3D」が顕著で、発売当初から1万円ほど値上がりして現在では8万円を超えています。
なぜ高騰したのかというと、高性能な故に人気が出て在庫が薄くなったことや、為替の影響を受けたことが主な理由です。
しかし、在庫が増えてくれば、また価格が戻っていく可能性もあります。
AMD RyzenとIntel Coreはどっちがおすすめ?
AMD RyzenとIntel Coreの違いを上記にまとめましたが、PCゲームを遊ぶ分にはそこまで性能差が出ないため、基本的には価格の安いRyzenがおすすめです。
細かい違いをまとめると、Ryzenはコア数やスレッド数が高いためマルチコア性能で優れている傾向があります。
そのため、たとえばデザイン系の作業など、複数のアプリを起動するようなマルチタスクに最適です。
一方、Intelはシングルコア性能が高いため、単一のアプリだけなら快適に動かしやすくなります。
さらにIntelはほとんどのモデルで内臓GPUを搭載していて、軽作業をする分には分離GPUを必要としないメリットがありますが、どちらにせよPCゲームは分離GPUなしではまともに遊べません。
なお、どうしてもゲーム性能に特化したCPUを選びたい場合はRyzenの「X3Dシリーズ」がおすすめです。
「3D V-Cache」という技術を搭載しているだけでなく、キャッシュメモリも豊富なため、高いフレームレートを維持できます。
Ryzen搭載のゲーミングPCモデルまとめ
ここからは、Ryzen搭載のゲーミングPCを3つご紹介します。
いずれも、コスパの高いモデルが揃っているので、ぜひチェックしてみてください。
価格重視のRyzen搭載ゲーミングPC
CPUに、エントリークラスの「AMD Ryzen 5」シリーズを搭載したゲーミングPCです。
性能が抑えられている分価格も安いので、ゲーミングPC自体も約13万円の驚異的な安さを実現しています。
グラフィックにこだわらなければ、ほとんどのPCゲームを遊べるため、なるべく安いゲーミングPCが欲しい方はチェックしてみてください。
コスパ重視のRyzen搭載ゲーミングPC
ミドルクラスに該当する、「Ryzen 7 5700X」を搭載したゲーミングPCです。
グラボの「RTX 4060 Ti」もCPU同様にミドルクラスに該当するので、お互いボトルネックを起こさずに高い性能を発揮します。
『Starfield』や『ディアブロIV』といった、オープンワールドグラフィックのゲームも最高設定で遊べるので、もはや快適に遊べないPCゲームは存在しません。
4Kグラフィックに特別なこだわりがなく、コスパのよいゲーミングPCを求めている方におすすめです。
PCゲーム性能に特化したRyzen搭載ゲーミングPC
CPUに「Ryzen 7 7800X3D」を搭載した、ゲーミング性能に特化しているゲーミングPCです。
グラボの「RTX 4070 Ti SUPER」もミドルハイクラスの優秀な性能を備えているので、4Kゲーミングにも対応できます。
今後発売される『モンハンワイルズ』などの推奨スペックも余裕で満たしているため、今後数年間はスペック不足に陥ることがありません。
PCゲームを4Kで遊びたい方や、将来を見据えて高性能なゲーミングPCを用意しておきたい方におすすめです。
Intel搭載のゲーミングPCモデルまとめ
ここでは、Intel搭載のゲーミングPCをご紹介していきます。
RyzenモデルよりもIntelモデルがよい方は、ぜひ参考にしてみてください。
価格は抑えつつも性能が高いIntelCPU搭載ゲーミングPC
エントリークラスのなかでも最新のパーツに該当する、「Core i5 14400F」を搭載したゲーミングPCです。
価格が比較的安いながらも、高い性能を備えているので、フルHDならほとんどのゲームを快適に遊べます。
IntelのCPUにこだわりつつも、価格は抑えたいといった方におすすめです。
定番モデルのIntelCPU搭載ゲーミングPC
コスパが高いことからとくに人気が高い、Intel Core i7シリーズの最新CPUを搭載したモデルです。
グラボにもミドルハイクラスの「RTX 4070 SUPER」を搭載しているので、ボトルネックを起こさずに快適なゲーミング性能を発揮します。
最新ゲームのほとんどでフルHD&最高設定で遊べるのはもちろん、『原神』などの比較的軽いゲームなら4Kでも遊べるので、ぜひチェックしてみてください。
最強のIntelCPUを搭載したゲーミングPC
最強のCPUと名高い、「Core Ultra 7 265K」を搭載したゲーミングPCです。
グラボも高性能な「RTX 4070 SUPER」を搭載しているので、多くのゲームを4Kで快適に遊べます。
CPU自体がAI処理に特化したNPUを搭載しているため、AI画像生成などの用途にもおすすめです。
あらゆる用途に対応できる高性能なゲーミングPCが欲しい方は、ぜひチェックしてみてください。
「Ryzen やめとけ」に関するFAQ
- Ryzen5700x搭載のPCを今買うのはやめた方が良い?
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Ryzen5700x搭載のPCでもゲームを快適に遊べるので問題ありません。
Ryzen7000番台は価格が高いので、コスパを重視している方におすすめです。
- Ryzen9 7900とCore i7 14700Fだったらどっちの方がいい?
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Ryzen9 7900のほうがおすすめです。
各種ベンチマークスコアはRyzen9 7900のほうが高いため、快適な処理能力を発揮します。
- Corei7-14700FとRyzen7 7700はどちらがおすすめ?
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性能を重視するならCorei7-14700F、価格を重視するならRyzen7 7700がおすすめです。
- Ryzenシリーズの型番の見方は?
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「Ryzen7 7700」の場合、Ryzenのあとの「7」がサブカテゴリ、「7700」が世代を表しています。
サブカテゴリは3・5・7・9と数字が大きくなるほど高性能になり、世代の7000番台は第5世代という見方です。
末尾に「X」がついているモデルは、そのシリーズなかでも性能が高いことを示しています。
- Ryzen製CPUのアップデートはどうやってやる?
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AMD公式サイトからドライバーをダウンロードするとアップデートできます。